[必読]伊藤幸弘・不登校ひきこもり解決
不登校とは明確な違いがありながら、しかしちょっと考えるだけだと不登校とそっくりな、「ある症状」があります。それは、
と呼ばれるものです。学校恐怖症とは、文字通り、学校に行くのがイヤで仕方がなくなり、やがて学校に行けなくなってしまうことを指します。
確かに不登校、学校恐怖症の両者は似ているような印象も与えますが、しかし、学校に「行けなくなる」という観点から、これは明らかに「不登校」とは異なります。
というのも、「不登校」というのは、もちろん「学校に行けなくなる」という側面もありますが、どちらかというと、自分の意思で学校に「行かない」というケースが多いのです。
同じアプローチは危険
つまり、「学校恐怖症」という用語は「不登校」のような多義的な考え方で用いられることはなく、どちらかと言えば「対人恐怖症」に近いイメージでとらえると理解しやすいかもしれません。
また、「学校恐怖症」に罹ってしまったがために、最終的に「不登校」となることは十分あり得ます。
これは「不登校」でも起こりうることですが、「学校恐怖症」を発症したばかりの時期には、保護者が「自分勝手な行動」という判断を下し、子ども本人の意見をまったく尊重しないようなことも起こり得ます。
出来る事なら、まずは子どもの意見を尊重し、一旦は受け入れるような姿勢で接することが必要であると言えます。
似て異なるものですから、「学校恐怖症」と「不登校」を混同して同じアプローチで解決しようとするのは、少々まずいと言えるかもしれません。
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