[必読]伊藤幸弘・不登校ひきこもり解決
近年私たちにとってごく身近な問題となっているのが「不登校」です。いつなんどき、わが子がそういう苦境を迎えるかもしれないという、恐怖感のような焦燥感のような、なんとも言えない気持ちにさせられることばです。
そして、「なんとも言えない気持ち」にさせられてしまうもうひとつの理由が、「不登校には明確な定義がない」ということです。
どういう状況になったら「不登校」なのか、単に「学校に行かないこと」を「不登校」と考えてよいものなのかどうかという部分が不透明なため、無意識のうちに不安感をともなわなければならいのです。
そこで、ここでは「不登校」についてどう解釈すればよいのかということについてお話したいと思います。
「不登校」の解釈の仕方
たとえば、「学校に行かない」という典型的な状況が「欠席」ですが、これは明らかに「不登校」ではありません。
というのも、これは厳密に言えば「学校に行かない」のではなく「行けない」からです。もちろん長期的な病欠なども同様で、これは「不登校」からは除外するのが普通です。
つまり、「不登校」というのは、あくまでも生徒・児童の意思で「学校に行かない」と自発的に考える状況を指すことであると考えられます。
しかも、これが1日~数日内に限られることであれば、おそらくみなさんにも経験がある「ズル休み」ということになり、それほど深刻な問題として取り上げられることがないでしょう。
したがって、「不登校」とは、「主観的に学校に行かず、それが客観的に不自然である状況」を指すと解釈することにします。文部科学省ではその境目を
と定めています。
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不登校児は増えている(統計)
不登校は昔からある問題ですが最近はさらに問題が大きくなってきています。それば年々、不登校児の数が増えてきているのです。驚くことに
のです。増えてきている理由も一つや二つではないと思いますが家庭、学校ともに問題が潜んでいる事は間違いありません。
不登校児の心理を読み取りどうしたら当たり前のように義務教育の学校に通えるようになるのか、様々な事例を元にアドバイスしていますので是非、参考にしてみてください。
ただ、単に不登校児が増えているのではありません。少子化により児童数が急速に減っているのに対して不登校児は10年で倍増しているのです。不登校児になる割合は激増しているという事になります。
分かりやすく言えば小中学生の不登校児の割合は平成3年度では215人の生徒がいれば1人の不登校児だったのがわずか10年後の14年度では85人に一人が不登校児になっているのです。不登校が多くなる中学生に限定すれば
です。どれだけ不登校が大きな問題かが分かります。この数字を見ても何時わが子も不登校になってもおかしくありません。